皆さんは「テクフリ」というお仕事マッチングサイトを聞いたことがありますか?
フリーランスのエンジニア向けに作られたお仕事マッチングサービスなのですが、ネット上での評価が賛否両論あり、どこまで信頼できるサービスなのかがはっきりしません。
そこでこの記事では、テクフリが具体的にどういうサービスなのか、その特徴や逆にどういったデメリットがあるのかを詳しく解説していきます。
利用者の口コミや評判も紹介していきますので、フリーランスエンジニアに興味がある方は是非最後までお読みいただき参考にして貰えると幸いです。
テクフリとは?運営会社や概要紹介
テクフリは利用者数5,000人を超える、フリーランスエンジニア向けの案件マッチングサービスです。
東京都新宿区に本社を置く「株式会社アイデンティティー」という会社が運営をしており、顧客の70%が20~30代の若い世代で構成されています。
株式会社アイデンティティーの会社概要
会社名 | 株式会社アイデンティティー |
所在地 | 【本社】 東京都新宿区新宿二丁目1番12号 PMO新宿御苑前5階 【大阪支社】 大阪府大阪市中央区北浜二丁目6番18号 淀屋橋スクエア3階 株式会社デジタルハーツ 大阪Lab.内 |
設立 | 2008年8月8日 |
役員 | 代表取締役 今野 力 取締役 大久保 哲也 取締役 髙橋 俊之 監査役 伊達 将英 |
事業内容 | プラットフォーム事業 ITリソースサポート事業 |
WEBサイト | https://id-entity.jp/ |
株式会社アイデンティティーの事業内容
アイデンティティーはITに特化した、エンジニア向けの人材派遣会社です。
その事業は大きく分けて「プラットフォーム事業」と「ITリソースサポート事業」の2つに分かれています。
プラットフォーム事業
プラットフォーム事業ではIT人材(エンジニア、クリエイター)の育成や採用支援をしています。
主な取り組みとして、「キャリアアップ」「バリューアップ」「ライフアップ」の3つに別れます。
- キャリアアップ・・・「テクフリ」「テクリア」などの仕事紹介が主な業務
- バリューアップ・・・「テクリス」などの教育・情報提供の場、コミュニティーでの情報共有も行っている。
- ライフアップ・・・「ITフリーランスコンソーシアム」エンジニアの福利厚生を充実させる。
この記事で取り上げたサービスである「テクフリ」はプラットフォーム事業のキャリアアップ業務の内の1つとなります。
ITリソースサポート事業
ITリソースサポート事業はエージェント型のサポートサービスです。
主な取り組みとして、「キャリアアップ」と「ITリソース不足の解消」が主な取り組みとなります。
キャリアアップには専属のコーディネーターが、ITリソース不足の解消には専属のエージェントが共に専属でサポートしてくれるサービスです。
サポート内容も、プラットフォーム事業で取り扱う膨大なデータバンクを基に企業側とマッチングしてくれるため、バックアップ体制は充実しています。
テクフリのサービス内容から見るメリット
アイデンティティー株式会社が提供するお仕事マッチングサイト「テクフリ」は、フリーランスエンジニア専用の仕事紹介サービスです。
先に紹介したアイデンティティーのプラットフォーム事業による、膨大な量のIT関連データベースから、登録者に適した業務を紹介してくれます。
テクフリを登録することで、主に6つのメリットが考えられます。
- 高単価の案件が多い
- 案件終了後、即次の案件が受けられる
- 紹介料にあたるマージンが安い
- 担当エージェントがつく
- 協会に無料で加入できる
- 福利厚生としてITフリーランスコンソーシアムに入れる
それでは1つずつ解説していきます。
高単価の案件が多い
テクフリで紹介される案件の60%は「単価70万円以上」であり、最高単価は「140万円」と高単価となっています。(2022年2月時点)
また、マージン率が他のサイトよりも低いため、働き手の手元に入る報酬が非常に多いのも特徴的です。
案件終了後も即次の案件が受けられる
アイデンティティー株式会社の持つ10年以上の業界実績は、多くのコネクションを結ぶことに成功しています。
それにより、案件終了時には次の案件が決まっているという状態を常にキープすることが可能となりました。
一旦お仕事が見つかっても、次の仕事があるかわからないというフリーランスが多い中、テクフリ担当エージェントのサポートを受けている登録者の実に98%が、途切れることなくお仕事を回せています。
紹介料にあたるマージンが安い
高単価紹介の際に少し説明しましたが、テクフリでのマッチングでかかる紹介料は他のマッチングサイトに比べ格安です。
他の一般的なマージン率は25%なのですが、テクフリの場合は10%と業界最低水準の紹介料でお仕事をマッチングしてくれます。
担当エージェントがつく
テクフリ登録者にはそれぞれ担当のエージェントがつき、マッチングをサポートしてくれます。
先に記載した「案件終了後、即時次の案件が受けられる」ことの理由も、この担当エージェントによるサービスが理由で、登録者の適性に合った案件をピックアップしてくれることで、コンスタントな案件の受託を続けることができるのです。
フリーランス協会に無料で加入できる
フリーランス協会に無料で加入できる点も、テクフリのメリットの1つです。
フリーランス協会に加入すれば、賠償責任補償やクラウド会計ソフトの特別優待を受けることができます。
福利厚生としてITフリーランスコンソーシアムに入れる
こちらは2020年12月から提供を開始しているサービスで、IT系フリーランスが利用できる福利厚生サービスです。
フリーランスが安心して働き続けられるよう、金融や税務、保険などに対するサポートを受けられます。
例を挙げると、税理士の紹介やコワーキングスペース利用料の割引などです。
テクフリには3つのデメリットもある
続いてはテクフリの苦手としている部分、デメリットについて紹介していきます。
主なデメリットは3つです。
- 在宅・リモートワーク案件が少ない
- 週2~3日といった、時間に柔軟な案件が少ない
- 紹介地域が東京に固まっている
2022年時点でテクフリの案件は約7割が常駐であり、在宅やリモートワークが可能な案件は3割にとどまっています。
そして、案件のほとんどは東京を拠点とするものとなっており、地方のフリーランスはなかなか利用しづらいのが現状です。
また、テクフリの案件は10時始業とする常駐案件が多く、週2日〜3日稼働などの柔軟な案件は少ない傾向にあります。
以上のことから、副業・Wワークのエンジニアにとっては、なかなか条件の合う案件は見つけられないところがデメリットです。
テクフリの評判や口コミを紹介
それでは、テクフリ利用者からの評判や口コミを紹介していきます。
総じてテクフリの評価は高いようです。
今回はTwitterで「テクフリ 口コミ」検索で上位3つの検索結果を記載しました。
やはり、単価面とレスポンスの早さが評価されています。
また、デメリットとして記載した在宅・リモートワークの少なさも、徐々に最善されているようです。
【まとめ】テクフリの評価は大変高く地方フリーランスの不便さも改善されてきている
この記事では、フリーランスのエンジニア向けに作られたお仕事マッチングサービス「テクフリ」について解説してきました。
評判や口コミを確認する限り、東京周辺でのマッチングはとても人気のようです。
また、デメリットとして紹介したリモートワーク面や地方のお仕事紹介も徐々に改善されているようで、それらに関する口コミも確認することができました。
ただし、ある程度まとまった勤務時間は決められているようで、そこを評価している登録者もいたのですが、Wワークや副業に向かない案件が多いことも事実のようです。
個人の働き方によっては合わない可能性があるので注意が必要でしょう。